株式会社ヒカリ
福岡県久留米市
NEWS / お役立ち情報

Google Antigravity 2.0とは|デスクトップ・CLI・Managed Agents API 5コンポーネントと料金を完全解説—Claude Code・Copilotと何が違うか

2026.06.02お役立ち情報

Googleは2026年5月19日(日本時間5月20日)の年次開発者会議「Google I/O 2026」で、AIエージェント開発プラットフォーム「Antigravity 2.0」を正式公開しました。旧バージョンがIDEのコーディング支援ツールにとどまっていたのに対し、今回はデスクトップアプリ・CLI・SDK・Managed Agents API・エンタープライズ基盤の5コンポーネントからなる独立したエージェント開発プラットフォームへ刷新されています。中核エンジンはGemini 3.5 Flashで、6月18日に個人向け提供が終了するGemini CLIの後継として位置づけられています。

何が起きたのか

Antigravity 2.0の5つのコンポーネント

  • デスクトップアプリ:複数の動的サブエージェントを並列実行・バックグラウンドスケジューリングできる新UI。音声コマンド入力に対応し、Google AI Studio・Android Studio・Firebaseとのネイティブ統合を提供
  • CLI(agyコマンド):Go言語製のシングルバイナリ(~/.local/bin/agy)。旧Gemini CLIより起動・応答速度が向上しており、CI/CDパイプラインや自動化スクリプトからも呼び出し可能
  • SDK:自社インフラ上にエージェントをホストするためのライブラリ。カスタムサブエージェントワークフローの設計・動的サブエージェント・非同期タスク管理・フックが利用可能
  • Managed Agents API:Gemini APIの一部として提供。API一本のコールでGemini 3.5 Flash搭載の隔離Linuxサンドボックスを起動でき、エージェントがファイル管理・コード実行・Web閲覧を自律的に実行する
  • エンタープライズ基盤(Gemini Enterprise Agent Platform):Google Cloud上でAntigravityエージェントを組織全体に展開するためのデプロイパス

料金体系

個人向けサブスクリプションは3段階です。

  • Proプラン:月額約20ドル(既存Google AI Proに相当)
  • Ultraプラン:月額100ドル。Pro比5倍のAI利用上限
  • Ultra Premiumプラン:月額200ドル(旧250ドルから値下げ)。Pro比20倍の利用上限

Managed Agents APIは従量課金制で、Geminiモデルのトークン数とエージェントが使用するツール呼び出し回数に応じて課金されます。複雑なエージェントワークフローでは1インタラクションあたり300〜500万トークンを消費することがあり、1回あたり最大約5ドル程度のコストになると見られています。

Gemini 3.5 Flashとの統合と開発者コミュニティの反応

Antigravity 2.0の中核エンジンであるGemini 3.5 Flash自体が、Antigravityを用いて開発されたとGoogleは説明しています。前世代フラッグシップ「Gemini 3.1 Pro」を主要エージェントベンチマーク(Terminal-Bench 2.1・GDPval-AA等)で上回る性能を、他社フロンティアモデル比で半額以下のコストで提供します。一方、Gemini CLIがOSSとして6,000件超のコミュニティ貢献を受け取りながらクローズドソース・エンタープライズ専用化へ転換したことへの批判は継続しており、AntigravityのOSS版をコミュニティが独自に整備する動きも見られます。

日本企業・開発者への影響とビジネス活用ヒント

  • 6月18日のGemini CLI終了に合わせてCI/CDを今すぐ棚卸し:Antigravity CLIは個人・無料ユーザーへの提供がなく、CI/CDパイプラインでgeminiコマンドを呼び出しているスクリプトは6月18日以降エラーで停止します。GitHub ActionsやJenkinsのワークフローファイルを検索し、Antigravity CLI(agy)への移行かClaude Code・Copilotへの切り替えを完了させることが最初のステップです。
  • Managed Agents APIはバックエンド組み込みのAIエージェントに有効:API一本でGemini 3.5 Flash搭載のサンドボックスエージェントを起動できるManaged Agents APIは、社内ツールへのバックエンド統合・自動レポート生成・データ分析パイプラインに適しています。従量課金のため小規模なPoC(概念実証)から始めやすく、Google Cloudのデータ処理と組み合わせることで特に効果を発揮すると見られます。
  • Google Workspace利用組織はエンタープライズ統合を優先検討:Gemini Enterprise Agent PlatformとのGoogle Cloud統合により、Drive・Gmail・Docsと連携したエージェントワークフローを組織全体に展開できます。社内ドキュメント処理・承認フロー自動化・ナレッジ検索などで既存のGoogle Workspace投資を活かせる可能性があります。
  • Claude Code・Copilotとの選定は実コストシミュレーションで判断:Antigravity 2.0・Claude Code・GitHub Copilotはいずれもマルチエージェント実行に対応しており、機能差は縮まりつつあります。自社のユースケース(コーディング支援・データ分析・ドキュメント処理)と月間API呼び出し量に基づいたコストシミュレーションを行い、定量的に選定することを推奨します。

次の一歩を、ご一緒に。

AI導入・DX推進・資金調達・キャリア支援——どんなご相談もヒカリにお任せください。

お問い合わせ