Google Gemini CLIが6月18日廃止|Antigravity CLIへの移行—CI/CDパイプラインが止まる前に14日以内で対処すべきこと
Googleは2026年6月18日をもって、Google AI Pro・Ultra・無料プランのユーザー向け「Gemini CLI」および「Gemini Code Assist IDE拡張機能」のリクエスト受付を停止すると発表しました(出典:Google Developers Blog)。後継として同日より「Antigravity CLI」が一般公開されます。既存のCI/CDパイプライン・シェルスクリプト・GitHub Actionsでgeminiコマンドを呼び出している場合、猶予期間なし・無通知で即日停止となるため、今週中の対応が必要です。
何が起きたのか
廃止対象と例外:Enterpriseライセンスは影響なし
今回の廃止対象は、Google AI個人プラン(Pro・Ultra)および無料で利用しているGemini Code Assist for Individualsのユーザーです(出典:Google Developers Blog)。Gemini Code Assist Standard・Enterpriseライセンス、またはGoogle Cloud経由でGemini Code Assist for GitHubを使用している組織は引き続き従来どおり利用可能で、今回の変更の影響を受けません。有料のGemini・Gemini Enterprise Agent Platform APIキー経由でのアクセスも継続できます。
ただし、6月18日以降はGemini Code Assist for GitHubへの新規インストールが停止され、数週間以内にGitHub組織向けリクエスト受付も終了する予定とされています(出典:Google Developers Blog)。
Antigravity CLI:Go製クローズドソースへの移行・完全互換ではない点に注意
後継の「Antigravity CLI」はGoで書き直されたクローズドソースのツールで、起動・応答速度の向上が特徴とされています。Agent Skills・Hooks・Subagents・Extensions(Antigravityプラグインとして)という主要機能は引き継がれますが、リリース時点では機能の完全互換はないとGoogleが明言しています(出典:Google Developers Blog、The Register)。Antigravity CLIは現時点ですでに利用可能であり、移行の準備は今すぐ開始できます。
なお開発者コミュニティからは「Gemini CLIのオープンソースリポジトリには1年間で6,000件超のプルリクエストがマージされたにもかかわらず、後継はクローズドソースへ切り替えられた」との批判の声も上がっています(出典:VPSMAC Blog)。オープンソースの継続性に懸念を持つチームは、Claude Code・OpenAI Codex CLIなどとの比較評価も検討に値します。
日本への影響・ビジネス活用ヒント
- CI/CDでgeminiコマンドを使っているチームは今週中にパイプラインを確認:GitLab CI・GitHub Actions・Jenkins・シェルスクリプトなどでGemini CLIを呼び出している箇所を洗い出してください。
geminiコマンドが残ったまま6月18日を迎えると、ビルド・デプロイが無通知で失敗します。まずgrep -r "gemini" .github/ scripts/などで影響範囲を特定し、Antigravity CLIへの置き換えと動作確認を今週中に完了させることを推奨します。 - Gemini Code Assist Standard・EnterpriseライセンスはIDEの設定変更不要:Google Cloud経由でライセンスを持つ組織は今回の廃止の影響を受けません。ただし個人プランで利用している開発者が社内に混在している場合、その個人アカウントでの利用は6月18日以降に停止します。個人アカウントと法人ライセンスの使い分けが不明確な場合は、今回を機に社内のGemini利用ライセンスを棚卸しすることを推奨します。
- この機会にAI開発ツールのベンダー依存リスクを見直す:今回のGemini CLI廃止は、単一AIベンダーのCLIツールに依存したパイプラインが持つリスクを示しています。Claude Code・OpenAI Codex CLIなど複数のAIコーディングツールを組み合わせ、特定ベンダーへの依存度を下げる設計が中長期的な安定運用につながります。ツール選定基準に「廃止リスクと移行コスト」を加えることを推奨します。
